日常のささいな出来事、思い出、映画、演劇、文学など気ままに綴ります。

内容紹介

"Flowers distilled" comes from Shakespeare's The Sonnets, 5

”But flowers distilled, though they with winter meet, 

Leese but their show; their substance lives sweet."

                                  (Folger版の注: leese but=lose only; substance=essence) 

Flowers distilled はシェイクスピアの「ソネット」5、「でも、花を蒸留しておけば、たとえ冬にめぐりあっても/失うのは見かけだけ、実体はとわに芳しく生きるのです。」(岩波文庫「ソネット集」高松雄一訳)に由来しています。

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2023

All homework and no play?

夏休みの宿題をどうやって仕上げるか、というのは漫画・アニメの古典的テーマです。8月31日の朝日新聞朝刊掲載の「ののちゃん」、27日のサザエさんのどちらもこのトピックを扱っていました。最近は始業式が8月28日の学校が大半なので「サザエさん」の方がタイムリーのようです。私自身自由研究には苦労しました。1年生のときには始業式に間に合わず、9月1日の夕方、テレビを見ながらだらだらと工作をしていた想い出があります。


       2022

Two Elizabeths: Birth and Death

盛装したヘンリー8世と貴族たちがシアター・ドラマシティの後ろのドアから入場し、客席の間を通って、舞台に勢揃いしました。ヘンリーの娘エリザベスの洗礼式が始まりました。私はもう一人のエリザベス、一月ほど前に逝去されたエリザベス女王を思い出しました。初めてのイギリス旅行の初日はエジンバラだったのですが、道に迷ってうろうろしていると、通りにたくさん人が出ていることに気づきました。やがて黒い車が二台通り過ぎて行きました。一瞬赤い服を着た女性と黄色い服を着た女性がそれぞれの車に乗っているのを認めました。ホテルで夜テレビのニュースを見ていると、女王がロイヤル・タトゥーの初日でエジンバラにお越しになっているという説明とともに、例の赤い服の女性と黄色い服の女性が映っていました。方向音痴のせいでほんの一瞬女王を見かけることができたのでした。




Alice's architectural Dream~アリスの建築学的な夢

 人気ピアニスト、アリス・紗良・オットのコンサート、Echoes of Life (2022年5月 21日、びわ湖ホール)に行ってきました。ショパンの前奏曲と現代の作品が演奏される間、大ホールの巨大スクリーンには様々な建築物のアニメが映し出されていました。それは音楽と建築の融合というアリスの長年の夢を実現したものでした。

 演奏は素晴らしいものだったと思いますが、正直なところアニメ(正式にはデジタル・ビデオ・インスタレーションというようです)はピンときませんでした。その感想と頭に浮かんだよしなしごとを綴っています。



     Muchabee's Lesson ~ムチャ兵衛の教え

 日本では家に入る時に靴を脱ぎますが、脱いだ靴は入り口へ向けてそろえておくよう教わります。私は子供の頃、母はそれが「出船の精神」というものだと言っていました。準備しておくのが大切だということですね。でもムチャ兵衛はもっといいやり方を教えてくれました。それは...

 珍豪ムチャ兵衛は子供時代に好きだったギャグ漫画の主人公で、侍だったということくらいしか覚えていませんが、調べてみると1967年~1968年まで少年マガジンで連載されていたようです。テレビアニメの放送もあったようですが、そちらは見た覚がありません。

       Kajiko, the Great Rudder

映画「われ弱ければ 矢嶋楫子伝」に基づいて、女子学院初代院長にして、日本キリスト教矯風会初代会長でもあった矢嶋楫子の生涯を、ちょっと脱線しながら語ります。

原作は三浦綾子の伝記「われ弱ければ 矢嶋楫子伝」、監督は山田火砂子、主演は常盤貴子というパーフェクトな女性映画です。ネタバレは絶対嫌という人は映画を見てから読んで下さい。

                      

   2021  

       Reincarnation Rose

    約半世紀も前のこと、あるテレビ番組で、当時人気絶頂だったアグネス・チャンと南沙織さんが前世を占ってもらうという企画がありました。南さんの方は残念ながら覚えていませんが、アグネスはアン・ブロンテの生まれ変わりだと言われていました。私は占い師に学があるのに感心しました。当時ブロンテ姉妹といえば、「ジェーン・エア」を書いた、シャーロットと「嵐が丘」のエミリーの二人が有名で翻訳も文庫本や世界名作全集で簡単に入手できたのですが、末娘のアンが小説を書いていたということを知っている人はわずかだったからです。

    ある無料の占いサイトで私の前世を占ってもらったところ、「厳しい生活条件のなかでなんとか生き抜いた江戸時代の農民」でした。無料だとこんなもんでしょうか。

 去年の冬、私は「エミリー・ブロンテ」と名付けられたバラを庭に植えました。言霊の国の住民としては、エミリーの霊が宿っているようで愛しいバラです。


Brutus, who became a woman

  • 出演者が女優のみという「ジュリアス・シーザー」を見てきました(2021年11月3日)。シーザーもブルータスもアントニーも全て女性が演じたのです。ローマの命運を決したシーザー暗殺とその後を描いたこの傑作歴史劇を女優たちはどう演じたのでしょうか?一方、女性の社会進出後進国の日本では、その3日前に行われた総選挙の結果、女性議員の割合がさらに減ったとか。いつの日か日本にもブルータスやアントニーのような女性が現れる日がくるのでしょうか?

  • An Actress and a kan-chuhai

  •  春先になると缶チューハイの新製品が発売され、テレビではコマーシャルがかなりのヘヴィー・ローテーションで流れます。
  •  あるとき、スーパーで松たか子さんが宣伝していた缶チューハイを買ってみようと思いついて、スマホで商品名を検索しました。ところがその商品がなかったので諦めて帰りました。でも後で実は店に置いてあったのだということが分かりました。そのトリックとは・・・?


 Etsunen Lovers -- a cinema reflection

  「越年ラヴァーズ」は台湾の女性監督グォ・チェンディによる三話からなるオムニバス映画です。第一話と第三話が岡本かの子原作で、キャストは台湾出身。第二話のみオリジナルの脚本、メインキャストは山形出身の峯田和伸と橋本マナミで、山形で撮影されました。

   英文では「越年」に基づく第一話を扱っています。年末のボーナスが支給された日、シャオランという女性がインシューという同僚の男性に何の理由もなくいきなり、ビンタされてしまいます。インシューは会社も辞め、引っ越して行方をくらましてしまいます。シャオランは復讐を誓い、親友のイエナとインシューを求めて毎夜街に繰り出すのですが・・・映画独自のラストシーンまでストーリーを追ってゆきますので、いわゆるネタバレになることをご承知下さい。

 原作もお薦めです。角川文庫「越年 岡本かの子恋愛小説集」で読むことができます。

やまだ、 東京都墨田区押上1丁目1−2 東京スカイツリー、 03-1234-5678
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